アニメ夜話・第235回 映画「聲の形」
2016.09.26 Monday
事前の私の勝手な予想通り、「君の名は」よりこっちの方が良かったです。
こっちは原作があるので、あまり勝手な変更はできないのだろうと思われますが、
原作未読の自分にはそれは解りません。
ただ割と重いテーマの作品ですが、それを上手く表現しており、
安心して観られます。
ヒロインの硝子を早見沙織が演じましたが、かなり難しい演技を上手に演じています。
ただハヤミンのファンとしては、いつものハヤミンボイスではないのがちょっと残念かな〜。
実際に聴覚障害の関係機関から訓練を受けて、この演技か可能になったのだと思われますが、
大変な努力の結果でしょう。
作品として残念なのは。
まず川に飛び込むシーンが数回出てきて、気分を害すること。
飛び込む先の川はそれ程水深がなく、大怪我になることも有るのでは無いか?
という不安が脳裏をよぎるのと、過去実際に事故があって死者も出ている行為であること。
錦鯉はあの時刻、餌を食べないし、そもそも泳ぎ回らないのではないか?と思われること。
あんなに大量のパンを餌として与えてしまって良いのか?ということ。
とにかく水回りでは詰めが甘いと感じるのと、例え原作通りだとしてもアニメ化で修正すべき部分だったのでは?
と思われることです。
登場キャラで他に気になるのは、原作通りだと思われるので仕方ないですが、
川井はうざい存在ですね。
自分で事態を引っかき回して悪い方向へ向かわせたという自覚が無い。
最初から招かざる客を意識して、嫌われ者に徹した植野の方が良かったかな。
硝子が登場する前から(小学生時代から)、翔也に恋い焦がれ、
後から出てきて彼氏を持ち去ろうとしていると感じた硝子に敵意のようなものを感じるのは自然かと。
硝子の妹のユズルも注目です、ニコンのデジイチは何を使っているのだろう?
右手のグリップ部に、赤いワンポイントがあるのでデジイチであるのは間違いないのですが、
バリアングルモニターでは無く、小型筐体であるのを考えるとD3000シリーズだろう。
「君の名は」よりお薦めしておきます。