アニメ夜話・第135回「まおゆう魔王勇者」

2014.04.29 Tuesday

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    やっと見終わりました、この作品。
    基本的に最終回まで録画してから、一気に全話を見るスタイルなので、とっくに
    見終わっていてもいいくらい時間は経過していたのですが。
    実は放映終了後、すぐに5話くらいまでは見ました。
    そこで中断してしまい、後半を見るのを忘れたまま半年以上も経過してしまったのです。
    まぁ、放映終了後すぐに取り上げると決めている訳でもないですし、構わないのですがね。

    この作品は作風が特徴的で良いですね、映像・音声(音楽)とも独自性が出ていて、
    クォリティーの高い作品であるといえます。
    シナリオも良く、見るに値する良作と言えます。
    ところが自分は、最後まで話の内容が詳細には理解できないままでした。
    何気に話の発端が良く解らず、最終話での着地点も何だか良く解らないまま終わった、
    という印象です。
    やはり濃厚な原作を、1クールのアニメにまとめるのが無理だったのでしょうか。

    登場人物にもかなり特徴が有って、まず個人の名前が全く出てこない点。
    勇者は作中の全員から勇者と呼ばれ、同様にして魔王は魔王、女騎士は女騎士、女魔法使いは女魔法使い。
    その他、メイドはそれぞれメイド長・メイド姉・メイド妹、大司教や司教、商人や使者など、肩書きや
    立場などで呼称され、誰も名を呼ばないため名前というものの存在がこの作品内では無い。
    それでもちゃんとシナリオ進行できてしまうのが、ある意味凄いですね。
    主役の2人は「狼と香辛料」と全く同じですが、見ているとそんな事はどうでも良いと感じるほど、
    この作品で独自性のある演技を聞かせるのは流石です。さらにいうと、「コードギアス」でルルーシュと
    カレンでもあるのですよね、この福山潤と小清水亜美は。

    魔王は胸がデカいな、でも二の腕に肉が付いている事は気にしているらしい。
    勇者抱き枕で悶えていた事実は、魔王として恥ずかしい過去らしいが、そこも魔王の魅力かな。
    魔王免許更新で性格が窯変した後の魔王の演技は、小清水亜美の演技力発揮のシーンで見物でした。
    OPとEDの音楽も良く、フルコーラスを聴いてみたいですな。