アニメ夜話・第298回「キノの旅」
2018.01.12 Friday
久し振りの再アニメ化ですね、前回は何年前だったか。
前回と違い、アニメの映像制作技術の進化で、今回はかなり美しい映像でした。
しかし前回の何となく古ぼけた様な映像、意図的と思えるセピア調の映像も好きでしたが。
キノそのもののキャラクターデザインは、確実に前回の方が良く、今回はちょっと格好良くなりすぎ。
前回はまだあどけなさが残る、良い感じの少年に(実際は少女ですが)描けていたと感じました。
アニメの前にラジオドラマ化もされており、自分が初めてこの作品を知ったのは、このラジオドラマです。
1990年代の話なので、『キノの旅』自体がいかに古い作品かが解ります。
アニメ化で前回と今回ではエピソードがやや異なっていると感じますが、あまり比較すること自体に意味は無く、
純粋に制作された作品を楽しめばいいと思います。
強く印象に残るエピソードでは、『コロシアム』というのがあります。
舞台となる国に入ってからのシナリオより、その国に入る前に出逢う旅人との会話が意味深です。
実際にどんな会話がなされたのか、音声は無かったと思いますが、想像でそれを理解できる演出が凄いです。
その他、訪れる国の国民がゲストとなりますが、今回のアニメ化で初登場となるフォトがいいですね。
ただ本編であの小型モトラドに乗車して旅する映像が無かったのが惜しまれる、
アレってホンダのシティーに組み込まれるアレですよね?
フォトが水瀬いのりの声とは気付きませんでした、それより今回のキノが悠木碧というのもテロップ観るまで
解りませんでしたけど。
圧巻は最終話かな?凶暴な羊の群れに襲われるエピソードですが、何とこの羊、
小林ゆうとか金田朋子とか、羊の鳴き声だけなのに豪華な声優陣を配置しており、
何か凄いな〜とか驚いてしまいました。
アニメ作品として名作だと思います、視聴をお薦めします。
http://www.kinonotabi-anime.com/